タチウオ2

かえる雑学3 ~タチウオ~

いつもお買い上げありがとうございます。

タチウオ(太刀魚・立魚)はタチウオ科に属する魚類です。日本では北海道から九州南部の沿岸部のほか、瀬戸内海で漁獲量が多いです。体長は150㎝から最大234㎝です。

名前の由来は、金属光沢で平たく細長い体型から『太刀魚』、あるいは、水面の獲物を狙い垂直に立って泳ぐ習性から『立ち魚』とされています。

銀色に輝くのはグアニン質の層で覆われているためで、体表の鱗を持ちません。かつては銀粉を摂取し、セルロイド製の文房具や、模造真珠などに用いられていました。稚魚や幼魚のうちは、甲殻類の浮遊幼生や小さな魚を食べています。成魚はカミソリのような歯で小魚を食べますが、時にはイカや甲殻類を食べることもあります。

ところで、タチウオは身質や味も大きく変動しない魚と言われています。産卵期は6~10月で、食べ頃もその頃に重なり、旬は夏から秋にかけての7~10月頃となります。タチウオは柔らかく、塩焼きや煮付け、唐揚げなどで美味です。

また、和歌山県有田市周辺では、タチウオを骨ごとすりつぶして揚げた「ほねく」と呼ばれる揚げ蒲鉾が市販されています。

「かえる弁当」でもとても美味しいので是非食べて下さい。今後とも宜しくお願い致します。

タチウオ1タチウオ塩焼き

 

 

 

 

 

今日のひとこと

タチウオのスラっと細く銀色にかがやくフォルムを見ていると、時代劇の居合や殺陣のシーンが思い出されるかのようで、名前に違わず『太刀魚』だな~と感心してしまいます。
その銀色がグアニン質の層によってできていることは、初めて知りました。

かつては、模造真珠やセルロイド製の文房具など。食だけではなく、私たちの生活になじんで使われていたことも新たな発見でした。今回も勉強になりました。