担担麵

かえる雑学 8 ~担担麺~

いつもお買い上げありがとうございます。

担担麺は、中国四川省発祥の辛みを利かせた挽肉やザーサイの細切りなどをのせた麺料理です。原型とされる四川の担担麺が生まれたのは19世紀中頃のこと。四川省の自貢(じこう)という都市に住んでいた陳包包(ちん・ほうほう)というニックネームの人物が考案したものだと伝えられています。

陳包包が売り出したのは、湯通しして温めた麺に、四川ならではの辛みの強い味付けをした具を乗せただけのシンプルなファストフード。炭をおこした七輪や鍋、材料に食器や桶などを天秤棒の両端につるし、それを担いで四川省の中心地・成都(せいと)の街を移動販売したところ、これが大流行したようです。

現在の四川省で供される担担麺は、汁がないことが大きな特徴です。これは、天秤棒を担いで売り歩いていたため、スープを張った麺を作ることができなかったためと考えられています。日本の担担麺は、麻婆豆腐と同様に、四川省出身の料理人陳建民が、日本人向けに改良した作り方を紹介して、各地に広まりました。陳氏は、奇しくも四川省自貢市の生まれだそうです。

「かえる弁当」でもとても美味しいので是非食べて下さい。今後とも宜しくお願い致します。

今日のひとこと
担担麵。日本では米、アメリカではハンバーガー。というように、中国ではかつて辛みの強いこれが現地のソウルフードとなっていたようですね。
現在の四川省で供される担担麺の汁がない という特徴。これも天秤棒を担いで売り歩いていた時代の形跡ということで。歴史も知ることができ、本日もお腹いっぱいです。